【i-サポ】ニューズレター <第3回>
2021年2月16日
一般社団法人 日本結婚支援協会
代表理事 田口智之
<第3回>
前回の“結婚のメリット”について、今度は別な角度から考えてみましょう。
私は仕事柄、結婚したご夫婦に「結婚して良かったこと」は何ですか?と、お聞きすることがよくあります。それも、結婚生活を長く経験された60代以上の方にお聞きすることが多いのですが、どのような答えが返ってくると思いますか?
当然色々な答えが返ってくるわけですが、お子さんを授かった、授からなかったに関係なく、必ず共通して返ってくる答えがあります。
それは「困ったときにそばにいて相談できる人がいたこと」という答えなのです。
人生いろいろなことが起こりますよね。それも良いことばかりではありません。たくさんの困難も降りかかってきます。例えば、お金の心配、仕事の悩み。年齢を重ねていけば、親の介護のことなども出てくるかもしれません。
そんな時に何でも相談できるパートナーがそばにいるということが、なんと心強いことか。
別に結婚してなくてもいいのでは?と思うかもしれません。いやいや侮るなかれ。たかが婚姻届け1枚書いているだけかもしれませんが「結婚した」という事実が、お互いの絆を強固なものにするのです。
私自身も40歳の時に大きな病気をして1か月以上入院したことがあります。そんな時、毎日妻が病院にお見舞いに来てくれたこと。父を病気で亡くして、実家に母が1人になった時、妻が一緒に実家で暮らしてくれることになって、どんなに心強かったことか。
生れも育ちも違う赤の他人が「結婚」を通じて、一緒に困難を乗り越えながら人生を共に歩んでいく。人が生きていく上で、とても大切なことのような気がします。